Google の設立以来、世界中のどこにいても LGBTQ+ コミュニティが歓迎され、尊重されていると感じられる場所をつくるよう皆さまと協力してきました。ここでは、LGBTQ+ Google 社員に向けた長年にわたる取り組みをいくつかご紹介します。

• 2003 年に、Google 初の従業員リソース グループである Gayglers (後に PRIDE at Google に改名) が LGBTQ+ Google 社員によって設立されました。

• 2005 年に、Google 社員はサンフランシスコのプライド パレードに初めて参加しました。それ以来、世界中のプライド セレブレーションのイベントに参加する Google 社員が毎年増え続けています。

• 2009 年に、Google 社員はストーンウォールの反乱 40 周年を記念して、米国各地の都市でデモ行進に参加しました。

• 以前から同性結婚の支持を表明している Google は、2010 年に米国内の Google 社員の同性パートナーも健康保険と家族休暇または医療休暇が利用できるようにしました。現在では、世界中ほとんどの地域でジェンダーを問わず、すべての Google 社員とその配偶者やパートナーに健康保険を提供しています。

• 2011 年に、Google は性別適合手術と治療を保障する、トランスジェンダー インクルーシブの医療給付金の先駆者となりました。

• Google による 2019 年のダイバーシティ年次報告書には、LGBTQ+ やノンバイナリーとしてジェンダーを自己認識した従業員のリプレゼンテーションに関するデータが初めて含まれました。

人工知能を責任を持って使用、開発すれば、世界中の LGBTQ+ コミュニティのメンバーを含む弱い立場にある人々をオンラインでの嫌がらせ行為から保護するのに役立たせることができます。オンラインでの時間をより安心できるものにするプロダクトを開発するという使命の一環として、Jigsaw は機械学習を使用して虐待的なコメントを特定する API である Perspective を構築し、「ニューヨーク タイムズ」、「ル モンド」、「エル パイス」などのオンライン出版社がコンテンツの管理をさらに効率的に行えるようにしました。Jigsaw は、ユーザーがソーシャル メディアで自分を対象とした嫌がらせ行為を文書化して管理できるようにするハラスメント マネージャーも構築しました。無料で利用できるこれらのオープンソース ツールは、プラットフォームとユーザーが有害コンテンツや虐待行為を減らし、会話を健全に保てるようにします。

ここ数年、Google.org は世界中の LGBTQ+ コミュニティの支援に向けて数百万ドルの助成金を予算から割り当ててきました。その一部は次のとおりです。

• 2021 年に、270 万ドルの資金を持ったGoogle.org のフェロー（Google 社員）30 人のチームは、AI を活用してトレバー プロジェクトで LGBTQ+ 若者の危機支援リソースを拡大しており、メキシコを初めとしてさらに多くの国にサービスを広げるなど、支援しました。
• 2021 年に、200 万ドルの助成金と 100 万ドルの Ad Grants を国際ゲイ・レズビアン人権委員会に寄付し、新型コロナウイルス感染症危機の影響を受ける LGBTQ+ の人々を支援しました。
• 2022 年に、安全でタイムリーなメンタルヘルス サービスをオンラインで提供することを使命としたアイルランドの非営利団体 Turn2Me をコストなしの検索広告で支援しました。
• ブラジルのテクノロジー業界で黒人とトランスジェンダーの女性の機会を増やすことを目的とした研修の取り組みである {reprograma} を支援しました。

私たちはプログラムやパートナーシップを通じて、Google とテクノロジー業界全体のあらゆるレベルでのジェンダー平等に向けて取り組んでいます。社内では、女性とジェンダー エクスパンシブの人々が成長できるよう、従業員のライフサイクル全体を通じて公平性を確保することに焦点を当てています。その方法はこちら:

• Google は、女性の Google 社員を対象に、エントリーレベルからディレクターまで、すべての採用レベルにおいてキャリア開発と昇進を促すプログラムを作成しました。
• Google は 2017 年以来、世界中のすべての女性従業員を対象とした賃金の公平性の実現を目指しており、他の人も使用できるよう、その方法を共有してきました。
• Google は、女性の Google 社員を対象に、エントリーレベルからディレクターまで、すべての採用レベルにおいてキャリア開発と昇進を促すプログラムを作成しました。-女性の方が比較的影響を受けやすいストレス要因を軽減させる社内ポリシーを作成しました。たとえば、ケアギバー休暇を 4 週間の有給休暇から 14 週間に拡大し、最大 20 日間分のケアギバー費用が従業員に支払われます。
• 職場での不適切な行為の問題に対処することを目的に、社内プロセスを徹底的に見直し、懸念を報告した人々が利用できる新しいケアプログラムを追加しました。
• Transcend などのカンファレンスや初の Women of Color サミット、Women@Google などの従業員リソース グループ（ERG）や Trans at Google を通じてコミュニティを育んでいます。
• 4,000 人以上の Google のマネージャーやリーダーに #ItsUpToMe という社内アライシップ キャンペーンに参加してもらい、ダイバーシティ、公平性、インクルージョンの目標を策定し達成するための責任を明確に示してきました。

AI は医師や患者が病気を早期に発見できるようにするため、世界中の女性に最もよくみられる乳がん検診の改善を実現する可能性を秘めています。Google は米国と英国の研究者と提携して、AI がどのようにしてマンモグラフィー プログラムの精度と効率を改善し、診断までの時間を短縮し、患者さんの体験を向上させることができるかを研究しています。また、台湾の長庚記念病院 (CGMH) とも協力し、超音波を使用して乳がんを早期発見するために Google の AI モデルが役立つかどうかを研究しています。

Google は、検診とモニタリング以外でも AI を利用して乳がんなどの病気の治療を世界中でサポートし、情報を提供できる方法を研究しています。たとえば、Google はメイヨー・クリニックと提携し、医師が治療の計画時間を短縮し、一般的ながん治療である放射線治療の効率を上げるのに役立たせることができる AI システムを開発しました。

女性と女児の労働環境を世界的に変化させることは、Google だけでなく、テクノロジー業界全体がそのリプレゼンテーション目標を実現する上で欠かせません。Google は、女性がコミュニティを築き、お互いをサポートし、メンターシップをフル活用できるよう支援するプログラムに投資しています。これにより、女性がテクノロジー業界でキャリアをスタートしたあとも、キャリアをあきらめる必要がなくなります。

Mind the Gap、Women Techmakers、#IamRemarkable、Google for Startups Accelerator for Women Founders などのプログラムは、キャリアのさまざまな段階にいるテクノロジー業界の女性にメンターシップとコーチングを提供しています。特に、Women Techmakers Mentor Development Program は、テクノロジー業界の女性が 1 対 1 のコーチング、実践的なメンタリング体験、ネットワーキング、スキル開発の機会を通じてメンターシップの機会をフル活用できるようにします。2022 年には 50 名以上の女性がプログラムの卒業後にメンターとして Google for Startups Accelerator (GFSA) に加わった結果、ラテンアメリカだけで GFSA の女性メンターが 22% も増加しました。

2020 年に、Google は過小評価されてきたグループのリプレゼンテーションを向上させるという取り組みを発表しました。2022 年にその目標を達成し、私たちが住む世界の多様性を反映するために、過小評価されているグループを含む多様性を表せるように今後も取り組んでいきます。

歴史的にカメラ技術で見られた人種的偏見により、有色人種はこれまで見過ごされてきており、肌色が明るくなりすぎたりや不自然にくすんでしまったりなどの不公平な体験がもたらされてきました。Google のチームは、あらゆる人種や民族のグループの人々が自分たちのありのままの姿を表す美しい写真や画像を楽しめるように、すべてのユーザーにとって公平に機能するプロダクトを構築するという使命を担っています。

Pixel をよりインクルーシブで公平なカメラにするために、私たちは有色人種コミュニティのイメージを扱うことで知られている、さまざまな大手画像メーカーと提携しました.そのなかで、カメラのモデルをトレーニングする画像データセットに含まれる有色人種のポートレートの数を大幅に増加しました。このフィードバックは Real Tone と呼ばれる顔検出、カメラ、編集プロダクト全体で重要な改善を行うのに役立ちました。

Google 検索のバーチャル試着ツールも、画像技術をより包括的にするという Google の取り組みを反映しています。衣服の画像 1 枚だけで、さまざまなポーズをした現実の人々へのフィット感やストレッチ感、衣服のしわや影が形成される様子を正確に示すことができます。この機能を強化する生成 AI モデルをトレーニングするために、さまざまな肌の色、体型、民族性、髪の種類を表すさまざまな人々の画像を使用しました。

過小評価されているグループの人々がデジタル スキル トレーニングを利用できる可能性はとても低いので、キャリア成長の機会が制限されることがあります。この格差を縮めるための取り組みをいくつかご紹介します。

• Tech Equity Collective (TEC) は、2020 年の夏に Google 従業員によって開始された取り組みです。これにより、コミュニティと業界パートナーが集結し、黒人のテクノロジー イノベーターの目に見える進歩をもたらすプログラムとエクスペリエンスを生むことで、テクノロジー業界での黒人のイノベーションと従業員が増えてきています。たとえば、TEC は、黒人の意欲的なテクノロジー人材のキャリアパスを築くことに専念する組織において100 万ドルの取り組みを管理しています。

• Google の Skills Ignition SG トレーニング プログラムは、何千人ものシンガポール国籍の人々と永住権を持つ人を支援しており、テクノロジーの変化と雇用市場の変化に対応できるスキルを得ることができます。

• 2022 年には、日本での課題であるデジタル スキルの格差をトレーニングやビジネスへの支援を用いて縮めるために、企業、地方自治体、非営利セクターの 40 以上のパートナーが集まる日本リスキリングコンソーシアムを立ち上げました。

• ブラジルでは Black Ads Academy プログラムにより、黒人の起業家や専門家がデジタル マーケティング スキルと Google 広告ソリューションの知識を得ることができる認定資格を提供しています。また、20 万人以上の黒人のブラジル人女性にデジタル スキルと起業家になるトレーニングを提供してきた非営利団体である、Instituto Rede Mulher Empreendedora とも提携しています。

2022 年に、採用担当者が神経多様性などの障がいのある候補者の評価をより適切に行えるように、新しいグローバル e ラーニング プログラムを導入しました。Google の障がい者アライアンス ERGと提携して作られたこのプログラムは、参加者が自分の偏見に対処し、コミュニケーション エチケット、職務内容、面接などによりインクルーシブな方法で行えるようにしています。その影響をきっかけに、2023 年には Google のすべての従業員がこのプログラムを利用できるようにしました。

Google は、障がいのある人々が Android と Pixel スマートフォンをできるだけ簡単に、そして効果的に使用できるよう全力で取り組んでいます。障がい者のコミュニティと協力して、次のようなユーザー補助機能を追加しました。

• Pixel スマートフォンの会話モードは、オンデバイスの機械学習を使用して周囲の騒音を調整することで、騒がしい環境でも会話が聞き取りやすくなります。

• ガイド付き自撮り機能は、視覚障害、弱視、手先が器用に使えないような障がいのある人が、自撮り写真や集合写真をより簡単に撮影できるようにする Pixel のユーザー補助機能です。

• Pixel Call Assist は、保留時間が長くならないようにするほか、ユーザーが電話ツリーメニューを操作して不要な通話を無視できるようにし、必要な通話の音質を向上させるのに役立ちます。

• Pixel デバイスで英語で音声入力ができるようにする音声認識テクノロジーにより、タップで入力するよりもほぼ 3 倍速くなります。

• Live Transcribe は、聴覚障がい者や難聴者が会話に参加できるように、70 以上の言語で自動字幕起こしの機能を無料で利用できる Android サービスです。

• Lookout は、視覚障がいのある人が携帯電話のカメラを使用して現実世界の説明を取得し、音声またはキーボードによる入力でそれに関する質問をできるようにする Android 機能です。

• Android の読書モードは、弱視、視覚障がい、失読症のある人が読書しやすいように設計された機能です。

• Android のフラッシュ通知は視覚的に確認できる通知なので、聴覚障がいのある人はバイブレーションに頼る必要がなく、携帯電話が近くになくても大丈夫です。

Google は、障がい者コミュニティと協力して、マーケティングやメディア全体における障がい者のリプレゼンテーションの質を改善するために、これを実現する方法を示しながら、そのための取り組みを率先して行っています。Google は、2021 年にアクセシブル マーケティング プレイブックを発表しました。ここには、マーケティング担当者、広告主、すべてのクリエイターが障がいのある人々と共鳴し、そのコミュニティを正確に表すための具体的な情報が示されています。この取り組みは、Google のインクルーシブ マーケティング ツールキットである All In に基づくもので、世界中で障がい者インクルージョンの推進するビジネス向けの非営利リソースである Disability:IN や、障がい者に焦点を当てた戦略とコミュニケーション会社である、アンドレア・ラヴァントが設立したラヴァント・コンサルティングなどの障がい者インクルージョンの専門家と提携して作られました。Google は、俳優、作家、アドボケイトであるセルマ・ブレアと提携して、これらのリソースを世界と共有し、社会の中で障がい者が表現されるストーリーを変えるという Google も掲げている共通の使命にスポットライトを当てます。