引き続きラテンアメリカのデジタル変革に対する投資を行いながら、見過ごされてきたコミュニティがデジタル変革の恩恵を受けられるよう支援しています。2022 年に、デジタル インフラストラクチャ、デジタル スキル、起業家精神、インクルーシブで持続可能なコミュニティに焦点を当て、地域の繁栄を支援するために 5 年間で 12 億ドル投資することを発表しました。この中には、メキシコの先住民人口の 50% 以上が住むメキシコ南東部に対する Google.org による 1,000 万ドルが含まれています。この取り組みでは、最初の 3 年間は主に女性に対するサポートに注力し、経済的インクルージョンを向上してジェンダー格差を縮めるプログラムを支援しています。

ラテンアメリカでのデジタル サービスを利用しやすくするために、ブラジルの奴隷制度廃止論者であるマリア・フィルミナ・ドス・レイスにちなんで名付けられたフィルミナ海底ケーブルを建設しました。その長さは米国からアルゼンチンまでで、ブラジルとウルグアイにもかかっています。フィルミナは、ラテンアメリカにおける他の 3 つの重要なケーブルへの投資（モネ、タナ、キュリー）に続くもので、これらの投資で同地域でのインターネット アクセスがさらに安定します。

アフリカの組織、企業、起業家と協力して、私たちはアフリカの人々のための構築と、アフリカ大陸における経済成長の支援に全力で取り組んでいます。この皆さんと協力して、便利なプロダクトやプログラムを提供して投資することで、より多くの人々がデジタル経済の恩恵を享受できるよう支援しています。注目に値する 2 つの取り組みをいくつかご紹介します。

• 2021 年の発表で、Google はコネクティビティの改善やスタートアップ支援など、幅広い取り組みを対象とした 5 年間で 10 億ドルの投資をアフリカで行うことを明らかにしました。目標は、次の 4 つの主要分野でアフリカ大陸でのデジタル変革を推進することです。
  • インターネット アクセスを手頃な価格で可能にし、アフリカのあらゆる種類のユーザー向けのプロダクトを構築する
  • 企業のデジタル変革を支援する
  • 次世代テクノロジーを促進する起業家に投資する
  • アフリカ全土で生活改善に取り組む非営利団体を支援する
     
• アフリカのソフトウェア デベロッパーは、大陸全体の地域経済におけるデジタル変革の原動力となっています。この進化する状況に対する認識を高めるために、Google は 2021 年と 2022 年に Africa Developer Ecosystem レポートを発行しました。また、アフリカのデベロッパーをあらゆる段階でサポートするために、地域でのトレーニング、コミュニティ、メンターシップ プログラムも提供しています。

AI は、私たちの経済とコミュニティに胸躍るような新しい機会をあらゆる場面で提供しています。リアルタイムの地球規模の炭素排出量の追跡から、病気の発生の予測、地域社会の可能性を解き放てるようにする支援まで、AI は世界中で社会や環境の課題への取り組み方を変革することができます。

しかし、調査では、ヨーロッパの過小評価されているコミュニティの社会起業家は、ビジネスを成長させて影響力を拡大するなかで大きな障壁に直面することが示されています。そのような場面で AI がもたらす機会を共有できるよう、Google は 2023 年に Google.org Social Innovation Fund on AI を立ち上げました。目標は、各種サービスが十分に行き届かないヨーロッパの起業家が革新的な AI ソリューションを開発し、これを起業家たちが日常的に取り組んでいる問題に適用できるよう支援することです。その結果、こうした変革者は、AI のメリットをヨーロッパ内外のすべての人が利用できるようにするために必要なリソースを獲得します。

この基金は、資本の提供、専門知識の共有、AI エコシステムの成長を目的としたさまざまな取り組みを対象としています。プログラムには、INCO を活用したインキュベーターとアクセラレータの役割をする Social Tides、そして Google for Startups Accelerator チームによる責任ある AI サポートが含まれます。

女性が情報と機会を平等に利用できるようになれば、あらゆることが可能になります。だからこそ、世界中でより多くの女性がテクノロジーのキャリアを始める支援をしたいと考えているのです。Google は新旧のプログラムやパートナーシップを通じて、テクノロジー業界全体であらゆるレベルのジェンダー パリティを実現するために取り組んでいます。その取り組みの一部をご覧ください。

• DigiPivot はインドを拠点とするトレーニング プログラムで、デジタル マーケティングにおける女性のスキルを向上させ、この分野のジェンダー格差を縮めることを目的としています。2022 年に、私たちは 3 年間の試験運用を完了し、参加者グループの規模を前年の 3 倍にしました。参加者は、これまでで最高の満足度スコアと自信の向上と、デジタル マーケティングのキャリアへの転職率が最高であると報告しました。このような結果に励まされて、私たちはアジア太平洋地域の市場を見ながら、引き続きインド全土で DigiPivot のリーチを拡大していきます。

• Women Techmakers プログラムは、テクノロジー業界の女性が認識されるようにし、コミュニティとリソースを提供します。他の取り組みの中でも、2022 年にはインドのチェンナイで女子向けにコンピューターとテクノロジーの基礎を学ぶ 2 日間のイベントを開催しました。また、Women Developer Academy も運営しており、講演などでのコミュニティへの貢献を通じて、参加者が業界のリーダーになるために必要なスキル、リソース、サポートを提供します。

• Women Will は、世界 49 か国でデジタル スキルとコミュニティ構築を通じて女性が経済的に成長できるようサポートしています。デジタル スキル トレーニング、リーダーシップや起業家精神に関するウェビナーなど、キャリアのあらゆる段階にいる女性にいろいろな選択肢があるようにしています。

• Google と Tata Trusts の共同での取り組みである Internet Saathi イニシアティブでは、インドの農村部の村に住む女性に基本的なインターネット スキルを提供しています。2021 年に、このプログラムは 3,000 万人の女性にトレーニングを与えるという目標を達成しました。

• 最近では、アジア太平洋地域の女性創業者のニーズに特化した Google for Startups Sales Academy を実施しました。その目標は、新しい顧客やパートナーを獲得するための重要な営業スキルが習得できるよう支援することでした。必要なネットワークや資金へのコネクションがないことが多い、過小評価されているコミュニティの創業者にとって、これは難しい可能性があるからです。

Google Career Certificate は、卒業生が高成長している分野でのキャリアで成功を収めるようにする、忙しい人でも受講しやすい手頃な価格のオンライン トレーニング コースです。世界中のさまざまなパートナーシップと協力し、私たちはこれらのプログラムで過小評価されているコミュニティの人々に新たな機会を創出しています。その方法はこちら:

• 世界中のより多くの人々が急速に成長している分野に参入できるよう、ビジネス インテリジェンスと高度なデータ分析における新しい高度な証明書を導入しました。Google の専門家によって開発、指導されており、学習者がデータ分析の分野で新しいチャンスを得たり、もっと責任のある職種についたり、さらに競争力をつけたりなど、キャリアアップにつながるよう設計されています。

• シンガポールでは、中小企業が現地労働人口の 70% 以上を雇用し、国の GDP の 40% 以上に貢献しています。しかし、現地の報道によると、そのうちの 60％ 以上がまだデジタル技術を導入していないとされてます。トレーニングの機会をより利用しやすくするために、さまざまな分野の地元企業 300 社に付与する 15,000 件の Google Career Certificate 奨学金の期限を 2024 年 12 月まで延長しました。

• 2022 年に、金融およびアドバイザリーの非営利団体である Social Finance が 20,000 人を超える米国の労働者にサービスを提供できるようにすることを目標として、1 億ドルの Google Career Certificates Fund を設立しました。

• 退役軍人への取り組みの一環として、米国退役軍人学生と提携して Google SVA Scholarship を設立しました。この奨学金は、米国でコンピューター サイエンスの分野で大学の学位取得を目指している退役軍人学生を支援します。

• Google は、地元の組織と協力して、ヨーロッパ、中東、アフリカで 100,000 件の Google Career Certificates 奨学金を提供しています。これらの奨学金の半分は、弱い立場にあるグループの学習者に寄付されます。

• 2022 年に、私たちはインドネシアの Telkom 大学と提携し、IT サポートの Google Career Certificate の取得を目指す学生に何千件もの奨学金を提供しました。その目標は、インドネシア国内でとても必要とされている、経済の成長を支援できるデジタル専門家を生み出することです。

• Google は、専門知識を共有し、サイバーセキュリティのキャリアを始めやすくすることで、アフリカのサイバーセキュリティの強化に貢献することに全力で取り組んでいます。 そのために、サハラ以南アフリカの学生向けに新しい Google Career Certificate コースを作成しました。これにより、アフリカの求職者が地域の問題を解決し、世界的な機会を手にできるようになり、サイバーセキュリティ分野で拡大するスキル格差を縮めることができます。

世界中での経済の成長と繁栄にはデジタル スキルが不可欠な要素となっていますが、多くのコミュニティではテクノロジーの可能性をフル活用するために必要なトレーニングや専門知識が今でも十分に利用できていません。私たちは、さまざまな方法でデジタル スキルの格差に対処するための役割を果たしています。その例をいくつかご紹介します。

• 2022 年に、Google.org から Pro Mujer に 200 万ドルの助成金が付与され、グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラスの女性が率いる先住民企業が少額融資やデジタル スキル トレーニングを利用できるようにしました。

• Google Digital Garage は、英国全土で 80 万人以上がデジタル スキルを学んでキャリアアップできるよう支援してきました。

• 日本での課題であるデジタル スキルの格差をトレーニングやビジネスサポートで縮めるために、企業、地方自治体、非営利セクターの 40 以上のパートナーが集まる日本リスキリングコンソーシアムを立ち上げました。

• 5 万人の高齢者の支援を目的とし、デジタル トレーニング、コミュニティ構築、雇用支援に焦点を当てたプログラムを組み合わせた、日本高齢者健康財団への助成金。

• Grow with Google の Skills Ignition SG プログラムは、3,000 人ものシンガポール国籍の人々と永住者の人々を支援して、テクノロジーの変化と雇用市場の変化に対応するスキルを得ることができるようにしています。

• Google Machine Learning Bootcamp は、韓国内外の学生やデベロッパーが機械学習を使用して現実世界の問題を解決できるようにする 3 か月の集中トレーニング プログラムです。

• Google の Be Internet Awesome プログラムは、世界中の保護者がネットいじめ、誤った情報、プライバシーについて子供たちと話すのに役立たせることができます。

私たちは、スタートアップが成功すれば、コミュニティと経済も成功すると考えています。Google は、創業者たち（特に過小評価されているグループ出身の創業者）がビジネスを成長させ、革新的なソリューションを構築し、経済的機会の波及効果を生み出すことを支援するための資金とサポートを提供できる幸運な立場にあります。ここでは、世界中の黒人とラテン系のテクノロジー起業家に力を与えることを目的としたプログラムをいくつかご紹介します。

• Tech Equity Collective (TEC) は、黒人の専門家がテクノロジー業界で活躍して成功できるよう支援することを目的として、2020 年の夏に結集した Google 従業員が開始した取り組みです。これにより、コミュニティと業界パートナーが集結し、黒人のテクノロジー イノベーターの目に見える進歩をもたらすプログラムと体験をもたらすことで、テクノロジー業界での黒人のイノベーションと従業員が増えてきています。たとえば、TEC は意欲的な黒人のテクノロジー人材のキャリアパスの構築に専念する組織で 100 万ドルの取り組みを監督しています。

• 2020 年に、黒人テクノロジー起業家が自身の企業を構築し、成長させるために、Google 初の Google for Startups Black Founders Fund を立ち上げました。Google からの資金提供を受けてから数か月以内に、最初の受領者のグループはその後の追加資金として数百万ドルを調達し、Google の資金が追加投資の強力な原動力であると評価した受給者がたくさんいました。その成功に基づいて、Founders Fund の拡大をブラジル、ヨーロッパ、アフリカで実現し、2022 年には米国で初の Latino Founders Fund を発表しました。

• ブラジルでは Black Ads Academy プログラムにより、黒人の起業家や専門家がデジタル マーケティング スキルと Google 広告ソリューションの知識を得ることができる認定資格を提供しています。

アフリカでは、ナイロビの新しいプロダクト開発センターや、アフリカ大陸のデジタル変革に対する 10 億ドルの投資など、イノベーションと起業家精神を推進するための複数の取り組みを行っています。私たちは、アフリカで AI の専門知識を高めるナミビア大学の取り組みなど、テクノロジーとデジタル スキルを利用できる機会を増やすプロジェクトに焦点を当てています。これは、Google の Award for Inclusion Research（AIR）Program の支援により実現しています。また、サハラ以南アフリカの非公式居住地にサービスを提供することの難しさなど、特定の課題に対処するための研究開発も行っています。この障壁に対処するために設計された Google の AI を活用した Open Buildings のデータセットには、アフリカにあるほとんどの建物の位置と形状が含まれており、国家と非国家主体に実用的な情報を提供しています。

女性が率いる企業の数は増え続けているにもかかわらず、女性が設立したスタートアップ企業の資金は大幅に少なく、自由に使えるリソースが限られている状況はよく見られます。そのため、Google for Startups により女性創業者の特定のニーズに合わせた取り組みを導入し、世界中で成功を収めている多様性がありインクルーシブなスタートアップ コミュニティを支援しています。イスラエル、ヨーロッパ、アジア太平洋地域の Growth Academy プログラムは、参加者をビジネスの成長と拡大に必要な人材、プログラム、リソースに結び付けています。インド、アフリカ、北米では、Google のアクセラレーターが女性起業家のネットワークとブランドの構築を支援しています。

Google は世界保健機関 (WHO) と提携して、世界中の何十億人もの人々に信頼できる健康関連情報を提供してきており、その中で将来の公衆衛生問題への対応を支援しています。このコラボレーションの一環として、Google は新型コロナウイルスのパンデミック中には SOS アラートを発生し、3 億 7,000 万ドルを超える Ad Grants を付与し、アラビア語、中国語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語などの多言語で Google 検索に追加のナレッジ パネルを立ち上げました。

また、特に資源が不足しているコミュニティのデジタル格差を縮めることを目指して WHO と協力しています。そのため、デベロッパーがオフライン対応のデータ駆動型ヘルスケア アプリを構築できるようにするコンポーネント スイートである Open Health Stack (OHS) を立ち上げました。早期導入者は、サハラ以南のアフリカ、インド、東南アジアで OHS コンポーネントを使用し、デジタル ツールを通じて最前線の医療従事者が証拠に基づいたガイドラインを利用しやすくしています。

Google は、AI を活用したソリューションを含む Google の研究、プロダクト、テクノロジーが医療の進歩に貢献し、世界中で何十億もの人々やコミュニティに希望をもたらすことができると考えています。そのために、私たちは研究者、医療機関、より広範なエコシステムとのコラボレーションを慎重に進めています。ここでは、私たちの最新プロジェクトを一部ご紹介します。

• Google Health は Northwestern Medicine と共に、AI モデルが乳がんの早期診断に役立ち、評価格差を縮め、患者経験価値（PX）を向上できるかどうかを調査しました。この研究は、乳がん検診での AI に関する初めての前向きランダム化比較研究の 1 つです。この研究は、乳がん検診での AI に関する初めての前向きランダム化比較研究の 1 つです。

• AI を活用した結核検診をサハラ以南のアフリカ全域で広く利用できるようにするために、Right to Care という団体と提携しています。

• Google Research のエンジニアは、60 機関の 119 人の科学者のグループと協力し、ヒト パンゲノムの初草案の参考文献を「Nature」の論文で発表しました。世界中の多様な祖先を持つ 47 人の人々のゲノムから組み立てられたパンゲノムは、ヒトの遺伝的多様性をよりよく表しており、医師たちが病気の治療に使える新しい方法を見つけたり、新しい治療法を開発したりするのにも役立つ可能性があります。

• Google for Startups Growth Academy: AI for Healthは、AI を使用してヨーロッパ、中東、アフリカの健康と幸福に関する緊急的な課題を解決するスタートアップ企業を支援しています。卒業生は、必要なケアを公平に受けられるようにすることで、世界中の人々がより健康的な生活を送れるよう支援する画期的な取り組みを行っています。

• 私たちは、これまで医療サービスが十分に行き届かなかったコミュニティを支援するために、Google による健康の公平性に関する研究を立ち上げました。Fitbit が 2021 年に開始したこの取り組みは、Fitbit デバイスとサービス、Google Cloud クレジット、Fitabase の支援と資金など、研究を進めるためのリソースとテクノロジーを研究者に提供しています。2023 年の受賞者による取り組みは、LGBTQ+、黒人、ラテン系アメリカ人、アラスカ先住民のコミュニティだけでなく、各種サービスが十分に行き届いていない生物学的な親や、身近なパートナーからの暴力を受けているグループにも影響を与えることになります。

長期にわたる熱波や大きな嵐による洪水が頻繁に発生する場所が増えており、このような異常気象の影響は見過ごされてきた地域社会に特に甚大な被害をもたらしています。私たちは、人々や都市がリスクを軽減できるようテクノロジーを活用する方法を模索しています。私たちの取り組みをいくつかご紹介します。

• Google.com で猛暑に関する情報を検索すると、熱波の始まりと終わる時期の予測、涼しく過ごすためのヒント、注意すべき健康上の懸念などが具体的に示されます。この情報は、すべて検索結果に目立つように表示されます。情報が関連性のあるもので正確なことを確認するために、私たちは Global Heat Health Information Network (GHHIN) と協力しています。

• Environmental Insights Explorer の一部である Tree Canopy をさらに利用しやすくしました。これは AI と航空画像を組み合わせたもので、都市が現在の樹木被覆率を把握し、涼しい環境を作り出すための都市林業の取り組みをより適切に計画できるようにします。

• 信頼性の高い空調設備を利用できないコミュニティを支援するために、屋内の温度を低く保つインフラストラクチャを開発しています。人工知能（AI）のアルゴリズムと Google の航空画像を使用して、都市計画者や政府が熱を遮断する涼しい屋根の導入を進めることができるように、都市の太陽光反射率をマップ化しています。

Google のマーケティングに対するインクルージョン監査により、多くの領域を改善すべきことが明らかになりました。そこで私たちは、外部のインクルージョン専門家と提携して、ストーリーをより公平に伝えるためのリソースと原則を構築しました。私たちはここで得たインサイトを業界全体で共有してその進歩を促し、誰もが前向きで偽りのない世界を反映するプロダクトやサービスを作成できるように支援してきました。障がいのある人々のリプレゼンテーションを向上させるために、Google は最近、Disability:IN、LaVant Consulting などと緊密に協力して開発したアクセシブル マーケティング プレイブックを追加しました。

クリエイティブ業界において「違い」は世界で最も革新的で記憶に残る作品を生み出すための強力なツールです。しかし、才能ある人材は溢れている一方で、過小評価されているグループのクリエイターは、バイアスや偏見、そして有害な職場のカルチャーといった障害に直面することが少なくありません。Rare with Googleはこのような課題に取り組むために設立されました。過小評価されているコミュニティ出身のクリエイターがキャリアのあらゆる段階で成功するために必要なツールやネットワークにアクセスできるように支援すると同時に、サポーターとなる人々が彼らにとってよりインクルーシブな職場環境を作るための力になります。プログラムでは、クリエイティブ業界を目指すマイノリティの人材や、リーダー職を目指す方々に対して、トレーニング、リサーチ、リソース、交流会、メンターシップを提供します。著名なクリエイターの協力のもと、世界中のエージェンシーや学術機関のパートナーネットワークを活用することで、グローバルなインサイトと地域に根ざした知識の両方を提供し、いかなる個人も取り残されることがないようにします。

YouTube は、当初から多様で幅広い意見を尊重するプラットフォームでしたが、私たちはさらに前進する必要があると感じています。そこで 2020 年に #YouTubeBlack Voices Fund を立ち上げました。これは、黒人のクリエイターやアーティストに注目して支援することで YouTube で成功してもらい、そのストーリーを世界中で共有できるようにする、数年にわたる世界的な取り組みでした。2020 年以来、米国、ケニア、英国、ブラジル、オーストラリア、南アフリカ、ナイジェリアからのユーザーに助成金を付与してきました。2023 年の YouTube Black Voices クラスは、世界中から 179 名の受賞者が参加していたこれまでで最も大きいクラスです。